プリンプリンのババロア

怠け男日記 改め プリンプリンのババロア です。よろしくお願いします。

ギターを洗濯物掛け以外の用途で使うために

一念発起

昨日、ギター教室の無料体験に行ってきた。

昨年の9月にBUMP OF CHICKENのライブBDを観て、

カッコイイ!僕もギターするぅ!

と子供みたいな理由で衝動買いしたのだ。しかし、モチベーションはすぐに消え、休日にも練習することもなく、僕のギターは部屋の肥やしとなっていたのだった。気づいたときには洗ったパンツを干すための器具になっていた。

引っ越しも終わってだいぶ経つ。生活も安定してきたし、休日に家で寝ているだけではまずい、と一念発起したのだった。

無料体験

エレベーターで受付のある階にたどり着くと、周囲にいたのは幼い子どもたちばかりだった。親御さんが習い事のために送り迎えをしているのだろう。若いママさんも多かった。自分が受講するために来ているようなおっさんは僕ひとり。既につらかった。

そもそもせっかく買ったギターを今日持ってこなかったのも、弾けないくせに持ち歩くのが恥ずかしかったからなのだ。そこまで人目を気にする自分がこれからここに通うことができるのだろうか…もちろんまだ体験入学の段階だし、通うとは決めてはいないけど。

受付の人に案内され、教室へと案内されると、ベレー帽のようなオサレな帽子を被った講師が待機していた。この人が僕をギタリストへと成長させてくれる人か。優しそうな人で助かった。自動車教習所の教官ぐらいの厳しさだったらもうだめだった。裸足で逃げ出していたと思う。

では、よろしくお願いしますと講師に告げ、受付の人は去っていった。教室は僕とベレー帽おじさんの二人きりになった。やさしくリードしてね…と思った。ギターの先生だけに。

もたつきながらも自己紹介を済ませ、ギターの持ち方・ピックの持ち方・譜面の読み方などを教わり、最後には簡単な曲を弾かせてもらった。ところどころ躓いたりはしたものの、概ねうまくやれたと思う。

ギターができる人はカッコイイ!」と憧れさせるためだろうか、指導の合間合間にちょくちょくベレー帽がギターテクニックを披露してきた。かっこいいけど僕はどう反応すれば……きっと曖昧な笑顔を浮かべていたと思う。


また、ご機嫌取りのためだろうか。ちょくちょく褒めてきた。

指の動かし方がうまいですね。もしかして、昔ピアノとかされてました?」

「くっきいさん、良い感覚をされてらっしゃるのですぐに弾けるようになると思いますよ!」

「もしかして絶対音感を持ってらっしゃいますか?」

平成のジミ・ヘンドリクスや…」

などなど。僕はそれが客を逃さないためのお世辞だとわかっているのでさすがに手放しで喜びはしなかった。社会人たるもの、あらゆるものに疑いの目を向けておくことは大切だ。甘い言葉に騙されてはいけない。

無料体験の感想

こういった教室に通うことで強制的にギターを練習する機会ができるので良いかもしれない。幸い、ギタースキルを自慢してくるけど優しい先生ではあったし、通うのも悪くないかもと思った。

平成のジミ・ヘンドリクスが生まれる日も近い。