プリンプリンのババロア

怠け男日記 改め プリンプリンのババロア です。よろしくお願いします。

僕は美容室でモスバーガーを食べたい

髪がだいぶ伸びてきたので美容室に行って散髪をしてきた。

僕は身だしなみにはかなり無頓着な方で、全身を無地の服でコーディネートしている。毎日、服の組み合わせを考えるのが面倒なのだ。ちなみに靴下もペアを選ぶのが面倒で、同じ種類の同じ色の靴下に統一している。

そんな僕でも、散髪に行くときには美容室に行く。ツーブロックだとかパーマだとか、そんなおしゃれな髪型にはしないものの、ただ1〜1.5ヶ月分ぐらい伸びた分を切ってもらうためだけに行っている。

ふつうの1000円カットの床屋で十分じゃないかと思う人もいるかもしれない。僕もそう考えた時期があって床屋に行った。しかし、床屋で切ってもらった髪の仕上がりはいつも極めて人工的なものになる。自分の影を見ると、「五角形?」となる。

しばらく伸びるまでの我慢なのだが、その間ずっと五角形でいることに耐えられず、たいした髪型にしないくせに美容室に行ってしまう。

そんなわけで、僕に美容師のこだわりはなかった。予約をするときも担当の希望を聞かれるが、「誰でもいいっす。オナシャス」という感じでできるだけ早く切ってもらえる時間帯で予約をとった。

そのお店ではすでに何度か切ってもらっている男性の美容師さんがいたのだけど、その人はトップスタイリストらしく値段が高かった。一番若手の美容師さんと比べると1500円ぐらいは違う。

僕は美容院に行くけど、そんなに凝ったことをしてほしいわけではない。ただ、1000円カットの床屋よりももう少し自然に仕上げてほしいだけだ。ちょっと高めのハンバーガー屋さんに入りはしたけど、1つ1000円もするような高級バーガーを食べたいわけではなく、かといって某チェーン店の100円バーガーを食べたいわけでもない。その中間であるモスバーガーを食べたいのだ。

美容室につくと「この安い美容師さんで」と注文をした。何度か切ってもらっている男性美容師さんがいたが、なんだか気まずくて目を合わせることができない。たぶん気のせいだと思うけど、残念そうな顔をしているような気がする。

違うんだ。あなたの仕事に一切非はない。いままでも完璧な仕上がりだった。ただ、今日僕が食べたいのはモスバーガーなんだ。

心の中でそんな葛藤をしながら若手の女性美容師さんに切ってもらった。今日の仕上がりは100円バーガーだった。