プリンプリンのババロア

怠け男日記 改め プリンプリンのババロア です。よろしくお願いします。

田中のおばちゃんの思い出

僕が通っていた小学校には"田中のおばちゃん"がいた。いつも学校の中をきれいに掃除してくれていたおばちゃんだ。いま思えば、小学校の用務員だったのかもしれない。

おばちゃんはコテコテの関西弁をしゃべるステレオタイプの関西人で、僕の中で関西のおばちゃんといえば田中のおばちゃんか末成由美*1だった。

おばちゃんの手入れにより、校長室の前の花壇はいつも彩りに溢れていた。花に興味はなかったけど、小学校の思い出を辿ると色鮮やかな花壇がセットで思い浮かぶ。

おばちゃんがいつから小学校にいたのかは定かではないけど、僕が小学校に入学する何年も前から働いていたという確信がある。

卒業式の際、卒業生は式場にいる人たちに向けて声を合わせてメッセージを贈る。そのメッセージは代々受け継がれてきたもので、6年間も聴いてきたから今も覚えている。それは次のようなものだった。

お父さん お母さん

 

おじいちゃん おばあちゃん

 

お世話になった先生方

 

給食のおばちゃん

 

田中のおばちゃん

 

来賓の皆さん

 

本当にありがとうございました!(卒業生一同、両側を向いてお辞儀)

給食のおばちゃんは不特定多数だけど田中のおばちゃんは名指しでメッセージに組み込まれていた。扱いとしてはお世話になった先生方よりも上位に来る。これはぽっと出の掃除のおばちゃんにはとても作れない実績だ。

小学校時代には様々な楽しいことがあった。運動会や全校生徒で行うリレー大会、放課後にけいどろで遊んだこと、他にもたくさん。学校でできたどの思い出もきれいな校舎とともにある。僕の思い出の中の小学校がきれいなままであり続けるのは、長く校舎をきれいに保ってきた田中のおばちゃんの功績だ。

 

田中のおばちゃん、本当にありがとうございました!(両側を向いてお辞儀)

*1:吉本新喜劇のベテラン芸人。ごめんやしておくれやしてごめんやっしゃー