中学時代のやんちゃグループの人と話した
先日、中学時代の同級生に誘われて一緒にご飯を食べた。
同級生は二人いて、どちらも通っていた塾が一緒だった。そのうちA君は高校も一緒だったし、そこそこ仲が良かった。この会に誘ってくれたのも彼だ。しかし、もう片方のB君は中学時代はほとんど話すことがなかった。
中学時代のB君は中学校時代はシニアで野球をしており、とても大柄な身体をしていた。やんちゃな人たちが集まるグループの中でも中心にいるような人物だった。性格は先生にも反抗的なところがあり、キレると先生にすら手を上げるんじゃないかとヒヤヒヤしたものだった。
対して僕は分厚い眼鏡をかけて、イケてないグループの中でのみやっとしゃべれる程度の小太りメガネくんだった*1。
なにか下手なことをしゃべったら殴られる――
B君に対してそんな漠然とした恐怖を抱えていた。殴られたりしないようになるべく関わらないようにしていた。とはいえ、塾が同じだったので何度か話をせざるを得ない機会もあった。
彼に一度言われたことがある。
お前なんでそんなにヘラヘラしてんの?
当時の僕は敵を作らないことに必死だった。ちょっと馬鹿にしたようなイジり方をされたときも、ただニヤニヤ笑って流してごまかしてなんとかしようとしていた。当時のB君にはそれが癇に障ったらしかった。
そのあとどう返答したかは覚えてないけど、"ヤバイやつはこれでもキレる"と心に刻まれる、印象深い思い出になった。
そんなB君とは今では落ち着いて話せるようになった。上の思い出話をすると「俺そんなこと言ったっけ?ごめん!」と謝ってくれた。
彼が小さい身体になったわけではないし、僕が大きくなったわけでもない。単純にお互いに成長したのだ。ちょっとぐらいの粗相ではB君もキレたりしないだろうと信用できるようになったし、実際にB君も落ち着いてそんな些細なことには動じなくなっていた。たとえ昔はお互いに未熟でわかりあえなくても、大人になってから仲良くなれる場合もあるんだなと感じた。
すっかり打ち解けて話せるようになり、年明けにサッカーでもしようと誘われた。スポーツはあまり得意ではないけどせっかくの機会なので参加することに決めた。サッカーに向けて、底がなるべく鋭利になっているスパイクを探そうと思った。