プリンプリンのババロア

怠け男日記 改め プリンプリンのババロア です。よろしくお願いします。

望月杏奈のソロ曲『Happy Darling』の歌詞解釈について

『Happy Darling』の歌詞について単純に元気でかわいい恋の歌だと思っていたけど、別の解釈の可能性に気づいたっていう話です。ちょっと長いですが読んでくれると嬉しいです。

7月にミリシタのSongForYouガシャで、私の担当アイドルである望月杏奈のソロ曲『Happy Darling』のカードが実装されました。この曲は私が望月杏奈の担当Pになるきっかけとなった曲でなかなか思い入れの深い曲でした。さらに、ちょうど数日前からこの曲の歌詞について思いついたことがあり、新規追加カードでその仮説が裏付けられた気がしたので興奮して配信してしまうほどでした。

Happy Darlingについて最近考えてたこと (くっきい) | kukuluLIVE

できれば多くの人にこういう可能性もあるよというのを知ってほしいので、上の配信で話したことと、この配信の後にカードコミュを見てわかったことを書きました。もろにカードコミュのネタバレがあるので気にする方はご注意ください。

アイマスのソロ曲と望月杏奈というアイドルについて

765ASのライブ『SUNRICH COLORFUL』の直前は765ASの曲ばかり聴いていたので、ひさびさにミリオンライブの曲、特に担当アイドルの杏奈の曲を重点的に聴いていた。私は『VIVIDイマジネーション』が大好きで歌詞を何度も読み返しては解釈していたんだけれど、もう一度改めて歌詞の意味をじっくり考えたいなと思い始めていた。

2019年ぐらいに解釈したメモ

自分の勝手な解釈だけど、アイマスのソロ曲の歌詞はアイドルの自己紹介的な側面を持っていると思う。いわゆるキャラソンというやつ。今は楽曲の追加ペースやコミュの追加ペースもかなり早くなったけど、グリマス時代は今ほどコミュの追加ペースも早くなく、かといってイベントもそんなにテキスト量が多いとは思わなかった。各アイドルを掘り下げる機会が少ないので、ソロ曲にはアイドルの個性や背景などをできるだけ詰めるようにしているのではないかと思っている。というわけで、アイドルのことを知るにはソロ曲の歌詞の解釈をするのが非常に有効だと考えていた。

再び『VIVIDイマジネーション』の解釈をするにあたって、他の2つのソロ曲も参考にしようと思いながら聴いているうちに、ふと『VIVIDイマジネーション』『ENTER→PLEASURE』の歌詞の内容に共通点があることに気がついた。

伝えたいコトはちゃんとあるけれど
ナゼか上手く声に出来ないから
~~~(中略)~~~
レベルはいつもテンションMAXで
“大好き”をただ...伝えたいから!
(『VIVIDイマジネーション』)
指先はおしゃべりです
なのにねどうして
くちびるは働きを 停止中
Silent Silent Silent…困るよ!
~~~(中略)~~~
ねぇ、なんでも伝えてハッピー
無敵な世界
キミと!Clap And Smile
いつだって飛び込むよ
素直に My Love 届けたい
ステージになら!
(『ENTER→PLEASURE』)

どちらの楽曲にも「うまく言葉で気持ちを伝えられない」「”大好き”という気持ちを伝えたい」というような表現が入っている。これに関しては以前から認識していた。

望月杏奈というアイドルについてわかりやすい特徴としては「ゲームが好き」「ハイテンション状態(以下ON杏奈)とローテンション状態(以下OFF杏奈)」がある。でも、アイドルとしての根幹の部分には「自分の気持ちを言葉で表現するのが苦手だからこそファンに大好きという気持ちを伝えたい」という点があると考えている。これは自惚れかもしれないけど担当Pじゃないとなかなか気づけないところじゃないかと思う。

『VIVIDイマジネーション』のミリシタコミュ。ファンを喜ばせるために発売直後のゲームも我慢してひたすら練習していた

自分が考える杏奈のアイドルとしての根幹が合っていて意図的にこの2曲に入っていたなら、もしかすると『Happy Darling』も単純な「恋愛の歌」ではなく「ファンに向けた歌」なのではないか、と考えたのが今回の思いつきだった。

Happy Darlingの歌詞について

ひとまず歌詞をこちらに置いておきます。適宜引用しますが、可能であれば横に並べて読んでみてほしいです。

望月杏奈(夏川椎菜) Happy Darling 歌詞 - 歌ネット

あらためて読んでみるとやたらと「ダイスキ」と入っている。「あなた」に対して「ダイスキ」を伝える歌だ。上に書いた仮説がもし合っているなら「あなた=ファン」ということになる。これを踏まえて歌詞を読んでみる。

私だけを見つめて(見つめてね)
あなたがダイスキ!ダイスキだよ(大好きだよ)

本当の私から 見つめるあなたは遠すぎるの
それでもいつか 会いに行きたい、です……

1つ目の引用ではファンに直接的に気持ちを伝えている。特にアイドルとしての杏奈(ON杏奈)をしっかり見てほしいという気持ちが見てとれる。わざわざ「私だけ」としているあたり、トップアイドルになるという野心がけっこう強いのかもしれない。

2つ目の引用では、OFF杏奈のままではファンに会いに行くことはできなかったという意味に取れる。あるいは、今はできないけどいつかOFF杏奈(素の自分)のまま会いに行きたいという風にも取れる。

歌詞とは直接関係がないけど、ミリオンのライブで『Happy Darling』が披露されるとき、2番のサビ終わりの感想で夏川椎菜さんが「大好きだよ~」と叫ぶことが多い。これも自分が「あなた=ファン」説を推す要因の一つだ。

個人的には全体を通して解釈にあまり無理はなさそう。「あなた=ファン」説が合っているなら、「恋(恋愛) = ファンに気持ちを伝えること」ではないだろうか。これを踏まえて再度歌詞を読んでみる。

恋愛のマストアイテム?
大胆不敵な純情って
何なんですか?
やみくもに恋の予習
カラフルだったらまぁいっか
~~~(中略)~~~
見つめて 研究です
毎日どこでも いつだって
二人じゃなきゃ恋は掴めない

1つ目の引用で「大胆不敵」というKWが出てくる。これは『VIVIDイマジネーション』にも出てくるフレーズで、自分の解釈ではON杏奈としての意味合いで使われている。全く同じ表現ということは『Happy Darling』においてもON杏奈としての意味合いで使用されている可能性が高い(作詞家は違うけど)。それらを踏まえて読むと「ファンに気持ちを伝える(恋愛)ためにはON杏奈であること(大胆不敵)が必須らしい。けどON杏奈ってどうすればいいの?」という風に読み取れる。

LTP03のボイスドラマの話になるが、ON杏奈というのは杏奈がアイドルをするために「アイドルの研究をして身につけた人格(元気系のアイドルを研究したためかわいい系のお題に困っていた)」と描写されている。もちろんテンションが上がるとON杏奈になることを踏まえると素の部分もあるんだろうけど、いちおう二重人格ではなく研究をして身につけたということらしい。

2つ目の引用でも、やみくもに「恋」の予習をしている。後半の「見つめて 研究です」というのは元気系アイドルの動画をたくさん見てON杏奈の研究をしたということだろう。

ここまで考察をしてきて、このあとの「二人じゃなきゃ恋は掴めない」を読んだときにふと思いついたことがある。この部分の「二人」が表しているのは普通に読み解くと「杏奈・あなた(ファン)」だけど、もしかすると「ON杏奈・OFF杏奈」の可能性もあるのではないか。

もしそうだとすると、直後の歌詞は「ON杏奈・OFF杏奈の二人でなければファンに気持ちを伝えられない」というような意味になる。これでも意味は通りそう。

ふんわりスカートで
失敗も理想も飛び越えて
二人になって冒険したいぞっ(そーれっ!一緒に)

1番の歌詞にも「二人」が出てくるが、これの解釈も変わってくる。ちょうどその上に「失敗」と「理想」という正反対の単語がある。これもOFF杏奈ON杏奈のことを表しているのではないか。

と、ここまで考えたのがガシャ更新の2日前ぐらいのこと。そして、ガシャ更新で追加された『Happy Darling』の覚醒後イラストがこちら。

『Happy Darling 望月杏奈』覚醒後イラスト

これを見た瞬間、めちゃくちゃに興奮した。ON杏奈とOFF杏奈、二人いる!腰を抜かすぐらい驚くと同時に、担当アイドルに対する自分の理解が裏付けられたような気分になって嬉しかった(もちろん裏付けられたわけではないけど)。

それで興奮してその日に仕事から帰ってすぐに冒頭に貼った配信をした。その時点ではカードをゲットできてなかったのでコミュを見られてなかったんだけど、この後はその後日談になります。カードコミュのネタバレがあります。

『Happy Darling』のカードコミュについて

『Happy Darling』のPV撮影で「恋する女の子」と「恋を応援する女の子」の2役を演じることになった杏奈。

監督は高く評価していたが、自分ではあまり手応えがなかったという杏奈にプロデューサーは「ちゃんと恋する女の子に見えていた」「PVの撮影だったからうまく表現できたのかもしれない」と答える。「どういうこと?」と尋ねる杏奈に対して、

『Happy Darling 望月杏奈』覚醒エピソード ログ抜粋

全部合ってた。「あなた=ファン」説、「二人=ON杏奈・OFF杏奈」説。ガシャ開催の数日前に思いついたことがこんなすぐ裏付けられるなんて。本当に嬉しかった。

終わりに

こんなに長い文章を最後まで読んでくださってありがとうございました。別に作詞家がこれが正解って言ったわけじゃないし、自分としても解釈は人それぞれでいいと思っていますが、こういう解釈もあるかもしれないなあと思ってもらえると幸いです。そうすると曲の楽しみ方が増えて単純にハッピーなので。

自分が望月杏奈の担当になったのはミリオンをよく知らない頃にASの曲目当てでLTPをシャッフルで聴いていて、AS以外で一番最初に気に入ったのが『Happy Darling』だったという経緯があります。その後、歌っているアイドルを調べるとゲームが趣味であることが共通していて(当時の自分もゲーム好きが高じてゲームに関連する会社に転職したばかりだった)、更には誕生日が同じという奇跡に運命を感じて担当になることに決めました。

今回、このタイミングで『Happy Darling』の別の解釈に気がつけたことに更に強く運命を感じ、一生望月杏奈の担当なんだろうなあと思った次第です。

上に載せた配信でも言いましたが、望月杏奈の根幹は『ファンに大好きという気持ちを伝えたい』というところだと思っていて、自分の解釈ではこれまでの3曲がすべてそういったことを歌った楽曲になっています。4曲目もそうなるんじゃないか、そうなってほしいなあと期待しつつ新曲の発表を楽しみにしています。

おまけ

やみくもに恋の予習
カラフルだったらまぁいっか
(『Happy Darling』)

ハピダリのこの部分は教科書に蛍光ペンで線を引きまくっているイメージなんですが、勉強できない感じ(線の引きすぎでどこが重要かわからなくなる)が出ててかわいいなと常々思っています。以上です。

ビビッとスタディ 望月杏奈

追記(2023.1.13)

2ヶ月ほど前になりますが、4曲目が発表されました!4曲目『スポットライト・ミラーランド』の歌詞についても色々と解釈を書いたので良かったらどうぞ。上で4曲目の方向性についていけしゃあしゃあと語ってますが、間違ってましたね!はずかしい。 cookie531-memo.hatenablog.com

あと、記事ではないですが『VIVIDイマジネーション』についても色々考えているのでよろしければ。