プリンプリンのババロア

怠け男日記 改め プリンプリンのババロア です。よろしくお願いします。

電子レンジとの数年ぶりの再会

リサイクルショップで電子レンジを買った。2,800円と破格の安さだった。

家に持って帰るとさっそく電子レンジを設置した。黒く光る外装、白くきめ細やかな回転皿、ところどころ出っ張ったボタン類は初めて使用する人にも戸惑いを与えないユーザーインターフェイスを追求したデザインだった。その美しいフォルムに僕は胸が高鳴るのを感じた。

実は、電子レンジを使うのは数年ぶりだった。以前住んでいたマンションは狭く、とても電子レンジが置けるような場所はなかった。空間を3次元的に余すところなく使用しており、非常口に描かれた棒人間と同じような体勢でなければ通れない場所もあるぐらいだった。少しでも体勢を変えると両壁にそり立つあれやこれやが崩れてきて僕の通り道を塞いでしまう。そんな状況下では電子レンジごときに生活空間を奪われるわけにはいかなかった。

しかし今回、引越しで住居が広くなったため電子レンジを置けるようになったのだ。僕の生活の質は大きく上がった。

業務スーパーに行き、冷凍食品を買い漁った。1キロのドライカレーとチャーハンがあれば、非常事態に備えられる。いきなりインド人や中国人の友達を泊めることになっても安心だ。これを買い置きしていないために、昔インド人と中国人にひどい目に遭わされたことがある。同じ轍は二度と踏まない。

電子レンジを導入してからは色々な物を温めるようになった。冷凍チャーハンや冷凍のお好み焼きはもちろん、作りおきの料理や牛乳も温めている。冷奴を温めて湯豆腐にしたりすることも今では指一本で十分だ。前述のチーズケーキなんかを温めたりもするし、カントリーマアムも温められる。カントリーマアムって、温めたら美味しくなるんですよね。ビックリマンチョコとかも昔は温めてた。

最近では嬉しくなって、会社で上司に何か温められるものはありませんかと聞くようになった。こちらに関してはいまだに迷惑そうな顔をされるので心外だ。せっかくなにか温めてあげようと思っているのに。

そんなわけで冷凍食品やその他のものをたくさん温められるようになってウキウキしていたんだけれども、その分食費が上がり、僕の財布は寒くなる一方だったというオチに落ち着きました。