長年抱えている疑念がある。悩みというほど悩んではいないんだけどずっと気になっている。
最初に気にしだしたのはいつのことだったろう。大学生か高校生ぐらいの頃だったかもしれない。
当時、僕は電車に乗っていた。まだ混雑していない状態で、席の埋まり具合は3割といったところ。ブログタイトルにもある通り、僕はかなりの怠け者なので迷わず座ることにした。窓に背を向けて座る、横に長ーいタイプの座席のど真ん中に座った。
暇だったので携帯をポチポチして時間をつぶしていたら、いつの間にやら電車内が混みだしてきていた。席の埋まり具合は8割ぐらいになっていた。
そんな状態にも関わらず、僕の両隣は空いたままだった。他の席は大方埋まっている。立っている乗客もそこそこいる。それなのに僕の両隣は空いたまま。
その状態に気づいた瞬間、僕はすごく不安になってしまった。
(あれ…?もしかして…僕って臭かったりするのか……?)
体臭を確認しようと自分の体を嗅ぐけど、自分のニオイが臭いかどうかなんてわからない。
戸惑っている間に乗客は少しずつ増えていく。なぜか扉の近くに立ったまま席に座ろうとしない。僕の隣の席が空いているというのに。
(誰か、僕の隣に座ってくれ!僕を一人にしないでくれ!)
心の中で発したSOSも虚しく響き渡り、僕が電車を降りるまで両隣はずっと空いたままだった。僕は静かにショックを受けて家に帰った…。
そんな苦い体験を経験した結果、「自分の体臭が臭いのではないか」という疑念が今も僕の中に根強く残っている。
もちろん体はちゃんと毎日洗っているし、服だって毎回洗ったものを着ているから大丈夫なはず。なんならたまに銭湯でアカスリだってしているので、垢はそこらの人よりもむしろ少ないのではないかと思っている。そう信じている。
けど、自分の体臭って自分で気づけるものじゃないから。
毎日体を洗っていても、日中かいた汗で臭くなっちゃうとどうしようもないから。
不安材料となる論理を自分で作り出し、疑念は年々肥大していく。
自分が臭いかどうかは自分では確認しようがないので、友人に「僕って臭くない?」と聞いたことがある。
友人は臭くないよと言ってくれたけど、それだって信用できない。僕の周りの人は幸か不幸かいい人ばかりなので、本人から正直に答えてくれと言われたとしても「お前臭いよ」なんて答えるわけがない。疑念は消えない。
僕が信じられる人間は唯一、ニオイ鑑定人のベッツィー・ライオンズ※のみ。
※Ag+のCMでニオイを嗅いでいた人です。
自分も他人も信用することができない。そんな僕に残されたのはテクノロジーだけだった。
僕が臭くないことを数値で証明できれば、僕はこれからの人生を自信をもって生きていける。
科学の力で僕は自分に自信を持つのだ。
―――唆るぜこれは…!
コニカミノルタが開発した体臭測定器、その名も『クンクンボディ』。
kunkunbody.konicaminolta.jp
これが僕のDr.STONEだ!!
なるほどなあ。
ん…?
たっけえ…
しかも販売終了してるし…
これからもこの悩みとともに生きていきます。